はいじの感想ノート

語彙力少なめの雑多なレビューブログ

『からくりサーカス』レビュー

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

星10/10

 

全43巻

https://www.anime-planet.com/images/manga/covers/karakuri-circus-1187.jpg?t=1371571665

ねぇねぇ聞いた!?からくりサーカスアニメ化決定だって!!!

同じ作者の藤田和日郎先生の「うしおととら」に続いてまたアニメ化だって!

このニュースを見たとき喜びで飛び跳ねたさ!そんでもってもう一回漫画を見直したよ!!!

何度見ても涙が出てしまうよ。まったく本当にいい漫画だ!!!

karakuri-anime.com

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公式サイトに載っていた先生のコメントに共感しかない。

詳しくは後で説明するが、「え〜!?できないだろ〜」っていう気持ちがすごく大きい。

本気で無事ステキなアニメができるように祈るのみだ...!!!

 

あらすじ

19歳の青年、加藤鳴海がサーカスのビラ配りのバイトをしていると、大きなトランクを引きずる小五の少年、才賀勝が近くのサーカスまで連れて行って欲しいと頼む。無視しようと思った鳴海だが、突然黒いスーツの男達が勝を攫おうとする。見過ごせずに勝を助けた鳴海は、世にも美しい銀髪銀目の女、しろがねと出会う。

どうやら勝は才賀財閥の息子で、莫大な遺産を手に入れてしまい、その遺産を狙って勝の兄弟達が刺客を送り込んでいるらしい。

しろがねは勝の持っていたトランクの中にある懸糸傀儡(けんしくぐつ)を巧みに操り、鳴海と共に勝を狙う悪者達をバッタバッタと倒していく。

しかし、不意を突かれて屋敷に連れ去られてしまった勝は自分の出生に関する秘密を知ってしまい...とんでもない世界に巻き込まれていく...

 

wikiを見るとネタバレになるから見ないほうがいいよ...!)

 

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ポイント

あらすじを書くだけで色々ネタバレになりそうだから、あらすじを読んで遺産相続の話で43巻も書いている、なんて思わないで欲しい...遺産相続のいざこざなんて最初の数巻だけだから...その後の本編は秘密が秘密を呼び、さらに秘密が呼び起こされ、200年前まで遡り秘密が解き明かされていく...一大スペクタクル物語なのだ...

本当に喋りすぎるとネタバレにしかならないので、秘密と連呼するのを許してほしい...

あらすじの画像を見るとわかるように、事件に巻き込まれた青年ナルミはゾナハ病という、人を笑わせないと息が止まる奇病にかかってる。

事件に巻き込まれてしまったナルミだが、実はゾナハ病というのは傀儡と、それを操り戦う「しろがね」と大きく関係していて、遅かれ早かれこの世界に巻き込まれる運命だったのだ...

 

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先ほど言った「しろがね」が操る縣糸傀儡、というのはその字の通り、糸を操って戦う人形のことだ。(マリオネットを想像していただければわかりやすいだろう。)

人間より大きい人形を数十の細い糸で操る姿はまさに圧巻。でも、細い糸の表現がアニメ表現には向いていないかな?と思ってアニメを諦めていたので、アニメになってもっと色んな人に見てもらえる!喜び!!!という気持ちでいっぱいである。

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この人形を操って、戦う漫画というのを藤田先生は描きたかったのではないか、と個人的に想像した。

うしおととら』でもそんなシーンがあったし。それより前に描かれた読み切り漫画を集めた短編集『夜の歌』でも似たような設定がいっぱいあった。

本当に、なかなか入り組んでいて、説明するのに巻数がいる物語のため、ちゃんと描ききっていることも感動したし。好きなことをのびのびいっぱい描けたのではないか、と読んでいて勝手に感じたので、個人的にすごく好きな漫画だった。

 

(ちょっと待って!調べたら短編の傀儡を使った『からくりの君』OVA化してんじゃん!意気揚々とアニメ化できねぇだろ!って言ってたのマジ恥ずい!!!)

http://livedoor.blogimg.jp/dokusuri/imgs/c/4/c47418e3.JPG

https://blog-001.west.edge.storage-yahoo.jp/res/blog-0e-b2/champagne_cava/folder/1594786/71/65280571/img_2_m?1461593862

 

うしおととら』を見たことある人ならわかると思うが、藤田先生は登場させる人物にはきちんと役目を与える。

たとえどんな非力な子供でもガムシャラに戦い、何かしらの成果をだす展開というのは見ていて胸熱である。

特に、最後の戦いに向けて、どんどん色んな人が戦いに参加して、頑張る盛り上がりは、見ていて血肉湧き踊る!

主役一人だけ活躍するのではなく、みんなで頑張って悪を倒す姿というのは王道ではあるが、王道であるからこそ最高だ!

 

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主人公の成長、仲間との絆、敵との共闘、恋心...などなど見所たくさんで、胸熱展開ばかりなのでぜひ読んでほしい!!!

 

まとめ

まぁ、なんだ。本当は一晩中でも語り明かしたいわけだが、見てない人に何を言ってもネタバレになるような気がして......幾重にも絡まった謎の層に触れないで、この漫画の面白さを伝えられるとは思わないので、ぜひ読んでほしい!というかアニメが始まるのでアニメでもいいからみて!!!

からくりサーカス』がなんでこの名前なのか、なんでフォントや色が一タイトルの中でこんなにはっきり違うのか、が読み進めるとスッキリすると思う。

そんな、なるほどね!スッキリ!アハ体験がいっぱい!みたいな漫画なのだ。

胸熱な展開が好きなピーポー、頭をちょっと使う系の漫画が好きなピーポー、みんなにオススメだよ!!!