『幽☆遊☆白書』レビュー
☆☆☆☆☆☆☆☆☆★
星9/10
[全19巻]
最初に明言しておこう、確かに傑作である、と。
点数はつけ間違えてない。白書大好きの皆様、ちょっと待ってくれ、話を最後まで聞いてくれ。
あらすじ
ある日、道路に飛び出した少年を助けた不良少年の浦飯幽助が車にぶつかり、えんま様の計らいで幽霊になり、人助けをすることで生き返った。
生き返ったら霊能力が身につき、人間界で悪さをする妖怪たちをハントする霊界探偵となり、仲間とともに妖怪を退治していく...
幽☆遊☆白書 - Wikipedia wikiもなかなか裏話などの見応えがあるので、興味があったらちょっと覗いてみてほしい。
オススメポイント
アニメはあまり見ていないので、漫画ベースで感想を書いていく。アニメもなかなか原作に忠実だったし、声優も豪華なので、興味がある人は是非どうぞ。
さて、あらすじを書いたわけだが、全然粗筋を書けていないあらすじになってしまった。
物語の冒頭は粗筋で書いた通りの話しで、正直幽霊として人助けをしていただけなら数巻で打ち切られていたのではないか、というくらい平凡な少年漫画だ。
だが、幽霊ハンターになり、魅力的な仲間が加わるようになり、垂金のようなデロデロな金持ちが出てきたあたりから、今の冨樫に通じる冨樫節を感じ始める。
正直、個人的には最後の何巻かが好きで、読み進めていけばいくほど好きな漫画になっていった。
普通、人になにかを勧める時は「ちょっと見てみて!最初が気に入ったら全部みて!」と勧めるものだが、私がこの作品を人に勧めるなら「最後まで読んで!最後が最高だから!!!」としかオススメできない、ちょっと人に勧めづらい作品だ。
でも、本当に、終盤の魔界で修行する飛影のあのプレゼントが最高に好きなのだよ!!!(ネタバレになるから詳しくは語れないが、理解してくれる人はたくさんいると思う)
漫画から冨樫の成長、みたいなものを読み取れる作品なので、レベルEやハンターxハンターが好きなら是非一度見てほしい。終盤に向かって磨きがかかっていく冨樫っぷりがとってもよい。それに、トーナメントが嫌いで適当に書いている感とかがやばい。気に入らない試合とか適当にパパパーッて飛ばしている感じとか、もう大好き。
それに、メインキャラクターの蔵馬(上画像の右上の赤髪の人(cv.緒方恵美))と飛影(左下の黒髪。邪眼を持ち、腕に龍を封印している。厨二病殺し。)の両名が女性人気が非常に高く。この作品で性癖が歪んだり形成された人は大勢いるはずだ。
個人的には千葉繁さんの演じた桑原(画面左上)がとっても好きだった。
さらに、主人公と幼馴染の甘酸っぱい青春ラブコメディもなかなか作品のいいスパイスとして効いている。
敵キャラも魅力的で、敵はみんな大体クソサイコパス。有名な戸愚呂兄弟の弟の方はわりとまともだ。
見た目がまともかどうかは別の話。
敵も、味方も、みんなどこかちょっと色気があって、すごく最高である。正直全員について語れるが、語ったら八千字くらい軽く超えそうだからやめておく。見てくれ。ハンターかレベルEが好きなら是非見てくれ。
最後までみてみてくれ...!!!